2014年1月18日土曜日

茂木健一郎さんxピアニストの小川典子さんトークショー@オーチャードホール

先週、N響オーチャード定期スペシャルイベント!「演奏会への招待状~クラシック音楽への誘い~」というのに行ってきました。 場所は東急Bunkamura オーチャードホールのリハーサル室という、普段は入れないレアな場所。

登壇者は、茂木健一郎さんとイギリス在住ピアニストの小川典子さん。

お写真NG、メモを取らなかったので、私の記憶に残ってる限りですがレポします。え、ここまで言っていいの?というようなぶっちゃけトーク全開で、本当に楽しい会だったので、ほんの少し雰囲気だけでもシェアできれば。

まず、このレアなトークショー、当選倍率が50倍だったんですって。5,000人の応募者に対して、当選者は100人。 今年は年初早々、ついてます! 

以下、トークショーの内容の一部です。斜め字部分は私のコメント&感想。


クラシックと脳の関係

小川典子さんから、茂木健一郎さんに、いきなり「クラシックと脳の関係は?」との質問。脳科学者さんですからね~ 観客が聞きたい質問を最初にずばり、と聞いてくれました。

人間の脳からは、一定の条件で「報酬系」物質が出ます。お砂糖など、生存に必要なものを取り込むと、脳に報酬系物質が出てよい気分になる、というのは知られています。 音楽の場合、どんな音楽でもいいわけではなく、「自分が好きな音楽限定」で、報酬系物質が出るそうです。

確かに、私も大好きな音楽・曲を聞いているときには、「あ~~報酬系物質出てる、出てる」と感じます。 大好きな音楽がたくさんある、ということは、つまり日々の生活の中でそれだけストレス解消したり、リラックスできる引き出しがたくさんある、ということ。 つまり、人生が豊かになるってこと。

クラシック音楽は、ポピュラー音楽などに比べて、音の構造が複雑な分、脳のいろんな場所を刺激するそうです。 

ふと思ったけど、ダイエットをしている人にも、食べ物で脳に報酬を与える代わりに、音楽で報酬を与えれば、カロリーゼロで効くのかな。 「音楽ダイエット」どうでしょう(笑)


日本とイギリスのクラシック音楽を取り巻く環境

日本のコンサートホールは、世界的にみても超一流。 音響設備だけじゃなく、楽屋などの附帯設備も完璧。

クラシックの本場、ヨーロッパやアメリカからこんなに距離が離れているのに、ほぼリアルタイムで音楽トレンドについていっているのはすごい。

演奏会の企画も、立案から、実現までの間に、海外ではいろんな事情で頓挫することも多いが、日本の場合は、何とか実現まで持っていけることが多く、クラシック業界の大きな実力を感じる。

イギリスでは、公共放送のBBCがクラシック業界では大きな力を持つ。クラシック音楽は視聴者人口が少ない割に、番組制作にお金がかかる。 それでもBBCは専用チャネルを持っている。ドイツ・オーストリアに比べてクラシックの歴史が浅い分、冒険的な試みがたくさん行われているのがイギリスの面白さ。

日本のクラシック音楽業界には、「日本人枠」「外国人枠」というのがなんとなく存在するが、イギリスでは国籍不問。 毎回の仕事の評価で次に呼ばれるかどうかが決まる。


「ダイナミックレンジ」と直接体験

クラシック音楽をCD(あるいはデジタル音源)で聴くのと、コンサートで生演奏を聴くのでは、体験としてはまったく異なる。 

小川さんが教えている最近の学生は、録音された音をよく聴き込んでいるが、生演奏をあまり聴いていないので、楽器が本来もっている音のレンジを全部活かせないことが多い。CDでは、カットされてしまう音域(高すぎる音、大きすぎる音、小さすぎる音など)が存在するので、生演奏に出かけない限り、聴き取れない音が存在するのに気づかない。 

本来、ピアノが持っている音、たとえば大音量を実際に目の前で弾いてみせると、「こんな音が出るんですね」と驚かれる。


ピアニストとしてのキャリアとは

ソリストとしてのピアニストと、オーケストラの一員としてのピアニストでは、仕事の内容がまったく異なる。 オーケストラの一員としてのピアニストは打楽器セクションで、要求されるスキルも、必要なトレーニングも違う。

ピアニストは、一人で孤独に練習、演奏することが多いので、孤独な側面もある。

小川さんがイギリスに渡ったのは、恩師との出会いが最初のご縁。どうしてもその方から学びたくて、イギリスに引っ越した。 コンクールで3位に入賞したところ、BBCから小さな仕事をもらい、評価され、次の仕事が続いた。 その連続でずっと今まで仕事が続けられている。

一つ一つの仕事の積み重ねで現在がある、というお話、どんな仕事でも基本ですが、簡単なようで難しい。 だからこその一流の仕事人なんだな~と思います。


小川典子さんxNHK交響楽団

NHK交響楽団のオーチャード定期で、小川典子さんが演奏されます。演目のラヴェルのピアノ協奏曲の聴きどころの解説、ラヴェルの面白さ、難しさもばっちり聞かせていただきました。


オーチャード定期

指揮:高関 健

ピアノ:小川典子




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