2013年11月6日水曜日

福島県の米の全量自主検査と素朴で本質的な疑問

ふくしま新発売。ブロガーツアー続報です。福島県が主体となって実施中の、米の全量自主検査を見学しました。

福島県の農産課長さんが自ら出向かれて取り組みについて説明。 


福島県では、いまだに風評被害に苦しんでいて、主要産業の農産物の出荷量が震災前の水準に及ばない、という深刻な問題を抱えています。 そこで、福島県では、福島産の米を全量自主検査をしてから出荷することにしました。 各自治体に予算を割り当てて、機械を購入し、検査場を設けました。私たちが訪問したのもそんな検査場のひとつ。

持ち込まれたお米が検査機のベルトコンベアにのせられます。

作業は、作業員の負担にならないよう、ロボットアームを使用。


機械の測定でOKがでると、自動的にバーコードが貼られます。

このバーコードでトレースが可能、という仕組み。 

ここで、そもそも論、というかとっても本質的な疑問がわいてしまいました。 目の前にいた、県庁職員さんに、遠慮なくぶつけてみました。

「そもそも、会津地方は、原発のある地域からは何百キロも離れていて、しかも、山を2つ越えているわけですよね。実質的に、放射能(線)の影響はないと思うので、この作業、無意味じゃないですか」

「たしかにそうなんです。でも、それだけ風評被害が大きいということなんです。産地表示では、福島県とひとくくりなので。」

福島県の苦しい胸のうちを感じました。。。

こういう質問に対しても、教科書的なきれいな回答じゃなくて、心のうちを正直に話してくださるような姿勢に、また感動。なんというか、都会の人と違って、人が素朴でいいな~、とまた感じちゃいました。

更に突っ込んだ質問をしました。

「この機械、一式おいくらするんですか?」

「真ん中の測定器が一台2千万円、両側のロボットアームが1台300万円(x2台)です」

たしか、南会津町だけで、7箇所の自主検査場があると説明があったはず。一ヶ所あたり、2600万円x7ヶ所、プラス人件費や作業所の賃貸料、プラス持込検査をする農家の皆さんの手間。。。。。。

風評被害のために、どれだけの税金や本来必要のないお金が投入されていることか、唖然としてしまいました。

福島県は横に長く、2つの大きな山脈で3つに分断されている(浜通・中通・会津)わけで、心配しなければならないのは、海沿いの浜通り地域のみのはず。浜通りの農産物に関しては、確かに全量検査は安心のよりどころになります。でも、そのほかの2つの地域については、そもそも、影響を受けているはずがない地域であって。。。

消費者教育、というか、消費者自体がもっと賢くなって(正しい知識を持って)無用のパニックを起こさないようにしないといけない と感じます。 だって、結局はこれらのコストが食料品価格に上乗せされるわけですし、税金であれば、将来の世代に借金としてツケをまわすだけなわけで。 

そんなことをツラツラ考えながら、検査場をあとにしたのでした。

楽天トラベル株式会社

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